「霧芯館KJ法ワークショップ2018」作品・解説集 完成

  • 2019.06.17 Monday
  • 17:23

 

 昨年開催いたしました「霧芯館KJ法ワークショップ2018」の作品・解説集が完成し、ご参加のみなさまに先日無事にお届けすることができました。

 

 毎年、一つのテーマをめぐって夏・冬で完結するワークショップを続けておりますが、昨年のテーマは「〈非常識〉のメルクマール」。参加者のみなさまの提示されたラベルたちが構造化されるまでを、KJ法という方法に委ねながら、〈現在〉という時代の抱えている深刻な課題を浮かび上がらせることができました。

 

 ワークショップにおける各チームの図解作品に加えて、個人として同じラベル群に向き合った図解、そして私個人の図解も含めて、さまざまな表情を持つ作品と、それに対する私の解説がまとめられています。

 

 

 このテーマによって浮かび上がった〈現在〉の姿は、例年にも増してぞくっとするほど私たちの不安や病理を的確に表していたようにおもわれます。

 世代によっても個々人によっても、もはや〈常識〉というものが共有されていないことへの不安は覆い隠し難いものがあります。共有できていないのに他者に己れの価値観を押しつける不遜さに対しては手厳しい、つまり他者性を尊重できる成熟は手に入れつつあるのですが、その成熟と背中合わせに、異質な他者への不安と個々人がアトム化してしまった孤独は深まっています。その不安と孤独にそそのかされるように〈数〉への過剰な信仰・依存が蔓延するのですが、それが病理であることすら気づこうとはしない社会の空気を、私たちは日常的に肌身に沁み込ませながら生活しています。

 参加者の提示してくれたラベルたちと構造化された図解たちには、〈現在〉に対する不安や批判の表情とともに、凛とした〈常識〉と、大胆で責任ある逸脱としての〈非常識〉への渇望が表われていました。

 

 どのような現場においても、世代間、そして個々人同士の葛藤があります。関係構築の困難さがあります。〈現在〉という時代へのなんらかの認識の深まりや問いかけがなくては、どの現場も機能しないであろうことを感じます。

 

 KJ法が、〈現場〉のささやかな声を汲み上げながら、きちんと〈現在〉と斬り結ぶ姿は、これからも私にとってすがすがしく頼もしいものであり続けるのではないか、そう思われる冊子を今回も完成させることができました。

 参加者のみなさまの熱い想いに感謝しつつ。

 

 

 

 

 

 

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